夏もマイニングリグを冷やすためのヒント
またしても夏がやってきます。私たちマイナーにとって、これは悪い知らせです。リグは冷却とサーマルスロットリングに関して、問題を抱えることになるかもしれません。この記事では、マイニングリグのオーバーヒートを防ぐためのヒントと対策を紹介します。

マイニングリグのオーバーヒートはいつ起こるか
オーバーヒートの原因は2種類に分けることができます
- GPUへのダメージを回避するために性能を下げる場合。これは、サーマルスロットリングと呼ばれます。
- GPUがサーマルスロットリングを起こすほどの温度ではないが、高温によりGPUの寿命が縮む恐れ場ある場合や、ファンスピードが70%を超えるような高い状態が続いてファンの故障可能性が高まる場合。
マイナーは、あらゆる種類のオーバーヒートを防ぐようにする必要があります。すでにお伝えしている通り、マイニングにおける最適な温度はGPUは70°C未満、VRAMは95°C未満です。NiceHashのリグマネージャーは、GPU・VRAMの温度が高すぎる場合に、温度表示をオレンジや赤にして警告を行います。

夏場のマイニングの温度対策
その1、消費電力を下げる
初期状態のままのGPUでのマイニングは、少しでも最適化を施した場合よりもはるかに多くの電力を消費します。マイニング時のGPUのパフォーマンスを最適化することで、GPUの消費電力を下げることができます。
物理学の基礎によれば、どんなエネルギーも空中に消え去っていくわけではありません。GPUは電力をほぼ100%の効率で熱に変換します。
RTX 3090 Tiは、箱から出してマイニングすると410Wの電力を消費します。しかし、コアクロックを1400Mhzに制限すると、消費電力は340W程度にとどまります。これは、GPUの発熱が70W分少なくなることを意味しています。そのため、GPUの熱処理量が少なくて済み、ファンもそこまで高速に回転させなくてすみます。
マイニング時のGPUの最適化は、オーバーヒートの有無に関わらず、すべてのマイナーがやらなければならないことです。QuickMinerなら、ボタンをたった1回クリックするだけで実行できます。ぜひお試しください!
その2、余分な熱を取り除く
部屋に入ってきた新鮮な空気がGPUを冷やすと、反対にその空気は加熱されます。その加熱された空気がリグの周りに滞留すると、当初ほどの冷却効果は望めまなくなります。
ここで問題になるのは、夏場は空気が最初からかなり高温になっていることです。冬場は数回GPUの中を空気が循環しても、空気は毎回少しずつ暖かくなるものの、冷却効率はあまり問題ないかもしれません。しかし夏場は、GPUを効果的に冷却できる回数が減ってしまうことになります。
もともと温まっている夏場の空気は、一度GPUを冷やしたら循環させずに排気してください。
この問題を解決する方法の一つが、栽培用テントの利用です。栽培用テント内に強い気流を発生させることで、熱を効果的に分散させることができます。これにより、コールドゾーン・ホットゾーンを作り出すことができます。
その3、リグを地面に近いところに設置する
もしリグを高い位置においている場合は、低い位置に移動してみてください。天井付近の温度より床面の温度の方が少し低くなります。
その4、PCケースの蓋を開ける
GPUがPCケース内にあり、ケース内のエアフローを改善できない場合、サイドパネルを外してみてください。その違いに気がつくはずです。
その5、GPU同士の間隔を広げる
オープンフレームリグを使用している場合は、GPUの間隔をより広げてみてください。
あるいは、2つのGPUを近くに配置し、次の2つのGPUとの間に広いスペースを作ってみてもいいでしょう。

その6、窓を開ける
窓を開けても大丈夫な建物であれば、この方法はとても有効です。窓の上にネットを貼れば大丈夫。部屋に新鮮な空気が入らないよりはましでしょう。
その7、サーマルパッド・グリスを交換する
GPUの分解に自信があり、GPUが保証期間外である場合のみ、この作業を行うようにしてください。
サーマルパッドとグリスは、年数が経つと効果がなくなることがあります。グリスを交換するとGPUの温度が下がり、サーマルパッドを交換するとVRAMの温度が下がる可能性が高いです。
すべてのサーマルパッドやグリスが同等の効果を発揮するわけではないことに注意が必要です。熱伝導率の高いものを探すとよいでしょう。こちらのガイドで、サーマルパッド・グリス交換を紹介しています。
また、こちらではRTX 3080/90モデルのサーマルパッドの厚みに特化した記事も掲載しています。
その8、GPUを掃除する
最後になりますが、GPUの掃除をするだけで、冷却性能を向上させることができるかもしれません。使用時間が長くなると、ヒートシンクに埃がたまり、ヒートシンクのフィンを通る空気の流れを妨げることがあります。
エアダスターを使ってGPUを清掃しましょう。コンプレッサーは空気圧が高く、GPU上の部品にダメージを与える可能性があるため、使用しないほうがいいでしょう。
GPUのほこり払いは、ファンを固定して行ってください。ファンの内部の掃除には、綿棒を使用するとよいでしょう。
以上です!