お困りですか?

イーサリアムがProof of Stakeにフォークした後のGPUマイニングはどうなるか?

GPUマイナーの多くは、イーサリアムがProof of WorkからProof of Stakeに移行した後に何が起こるか、自問していることでしょう。

この記事では、The Mergeの後に何が起こるか、その時のGPUマイナーの最適なマイニングソリューションは何かについて、説明しようと思います。

what will happen with gpu mining after the merge?

イーサリアムは、他のプロジェクトと比較して、どの程度のGPU能力を利用しているか?

各アルゴリズムがGPUで使うワークロードが異なるため、この指標を定義するのは難しいです。そこで、厳密な分析に代えて、RTX 3060 Tiだけでマイニングをするとしたら何台必要になるかを比較することにしました。RTX 3060 Tiは汎用性があります。

コイン 純ハッシュレート 3060 Tiハッシュレート 3060 Ti台数 各コインのGPUの割合 24時間のマイニング価値 (BTC)
Ethereum 1000000000
60 16666667 94.45% 715
Ergo 13300000
160 83125 0.47% 3.79
ravencoin 3090000 27 114444 0.65% 3.33
conflux 793700 48 16535 0.09% 0.85
flux 1920000 54 35556 0.20% 0.59
sero 49780 25 1991 0.01% 0.09
etc 42920000 60 715333 4.05% 11.4
beam 303180 32 9474 0.05% 0.31
firo 55650 25 2226 0.01% 0.1

最終更新:2022年8月24日

上の表からわかるように、イーサリアムは全プロジェクトの94.45%の総計算能力を利用しています。

なお、現在イーサリアムネットワークでマイニングしているGPUとETH ASICの割合は判然としません。これらのASICはErgoやRavencoinなどのnon-ethashをマイニング出来ないため、ハッシュレートの約30%がASICであると推測されます。

これは、イーサリアムのハッシュレートが削除 (リグ停止) されるか、イーサリアムより下に記載されている他のプロジェクトに移行されることを意味します。イーサリアムのASICは、おそらくETCのマイニングに移行し、ハッシュレートとマイニング難易度が大きく上昇することでしょう。

イーサリアムがProof of Stakeに移行した後のプロジェクトについては こちらの記事をご覧ください。

ASIC

マイナーの収益性はいつから低下するか?

The Merge前には収益性の低下は起こらないでしょう。difficulty bombはマージの数日前に発動されます。difficulty bombは数日おきにしか難易度を上げないので、PoSの前に収益性に影響を与えるほど難易度は上がらないでしょう。

difficulty bombがマイニング報酬に及ぼす影響は、すでに数ヶ月前に検証済みです。詳細はこちらの記事でご覧いただけます。とはいえ、今回はdifficulty bombの発動後すぐにThe Mergeが予定されているため、以前と同じ状況にはならないでしょう。

The Mergeまでのカウントダウンはこちらでご確認いただけます。

The Mergeは、Terminal Total Difficulty (TTD) があるレベルに達したときに発生します。このレベルに達すると、イーサリアムのブロックチェーン上の次のブロックは、Proof of Stakeで検証されるようになり、Proof of Workから移行することになります。

The Mergeの発生は、イーサリアムネットワークのハッシュパワー量に依存するため、正確に9月15日に行われるとは限りません。

では、The Merge後のマイニングの収益性はどうなるか?

The Merge以降もゲームに参加し続けるマイナーは、その時点でイーサリアムよりも収益性の高い他のプロジェクトに乗り換えることになります。The Mergeの数週間後には、「最も収益性の高いコイン」は存在しなくなり、代わりに同程度の収益性のコインが複数存在するようになるでしょう。

イーサリアムは、ネットワークの総ハッシュパワーが非常に巨大なため、そのハッシュパワーを「取り込み」、同じ収益性を維持できるコインはありません。他のコインを全部合わせても、現在のイーサリアムの1日マイニング価値の3%程度にしかなりません!

1日のマイニング価値は、1日の報酬額に価格を掛けたものです。

NHOS

The Merge後に予想されるのは、

免責事項:これは経験則に基づく推測であり、必ずしもこの通りになることを意味するわけではありません。

#1 採算割れに陥るマイナーが現れる

現在、イーサリアムはGPUの総ハッシュパワーの約95%を占めているため、電気代の高いマイナーは採算が合わなくなり、、ASICがマイニングをやめることで、おそらく総ハッシュパワーは半減すると思われます。

#2 マイナーはイーサリアムの次に収益性の高いコインに移行する

残ったマイナーの大半は、おそらくETCに移行することでしょう。ETCの総ハッシュレートは、最大で12倍に増える可能性があります。

#3 2番目に収益性の高いコインのマイニング難易度が上がる

500Mh/sのリグは現在1日に6.5USDを稼いでいますが、1日に0.5USDしか稼げなくなります。

#4 マイナーは3番めに収益性の高いコインに移行する

次も、マイナーは次に収益性の高いコイン、おそらくRavencoinに移行するでしょう。そこでもマイニング難易度は上がるので、収益性はかなり低下します。こうして、マイナーは次々と「最も収益性の高いコイン」を探すことになります。

#5 マイナーは次に収益性の高いコインに移動し続ける

次のターゲットはおそらくErgoです。総ハッシュレートとマイニング難易度が上昇し、収益性が低下します。

#6 このプロセスが、ETCのマイニング難易度が下がるまで続く

マイナーは、前のコインよりも収益性の高い次のコインを探し続けます。前のコインからマイナーが脱落していくことで、これらのコインの難易度が下がり、収益性がわずかに上昇するためです。

このプロセスは、すべてのコインの収益性が等しくなるまで続くと予想されます。

GPUでマイニング可能なコインのほとんどで、数週間ほど大規模なマイニング難易度の調整が行われることになるでしょう。

#7 多くのプロジェクトの採算性が同程度になる

数週間から数ヶ月後には、GPUでマイニング可能な多くのプロジェクトの採算性が同程度になるでしょう。

この期間以降は、マイニングの収益性はコインの価格に大きく依存することになります。コイン価格が上昇すれば、マイニングの収益性も上がるため、マイナーはこのプロジェクトに切り替えることになるでしょう。

マイナーが短期間で増えるので、マイニング難易度は上がり、収益性は再び低下します。GPUマイナーは、プールやコインをかなりの頻度で変更すると予想されます。

収益性による切り換えがニューノーマルになるのか?

はい、収益性による切り換えがニューノーマルになることが予想されます。あるプロジェクトのコインの価格が大幅に上昇すると、大規模な入れ替えはなくなると予想されます。あるコインの価格が十分に高くなり、難易度を上げてもそのコインの収益性が落ちないようになれば、そのコインは収益性の第1位に留まることが予想されます。これはイーサリアムで起こったことで、価格があまりにも上昇したため、ネットワークのハッシュレートとマイニング難易度がそれに追いつけなくなったのです。言い換えれば、マイニングハードウェアが足りず、マイニングは本当に安い電気を使う人だけに支払われるような均衡状態になったのです。

それまでは、GPUを最大限に活用するために、プールを頻繁に切り替えることが予想されます。

まとめ - GPUでマイニングを続けるには?

今後数カ月は、GPUマイナーに多くの手作業が必要になることでしょう。プールで直接マイニングする場合、プールホッピングのペナルティ、良いプールを見つける手間、プールにゴミコインを残すこと、好みの暗号通貨に交換することなど、できるだけ効率的にマイニングするために多くの時間を費やすことになるでしょう。

幸いなことにNiceHashがあります。NiceHashはマイナーのためにすべてを引き受けます。マイナーは常に最も収益性の高いプロジェクトをマイニングすることになります。正確に言うと、自分のハッシュパワーを最も高い入札者に売ることになります。ここでは、最高入札者は常に最も高い報酬のコインをマイニングしようとしている点がポイントです。

NiceHashでマイニングをスタート

NiceHashは3つのプロダクトをマイナーのためにご用意しています。

  • NiceHash QuickMiner Windowsユーザー向けですぐにマイニングを始められます。
  • NiceHash Miner Windowsユーザー向けで、収益性切り換え機能を備えています。Windowsユーザーに推奨します。
  • NiceHash OS Linuxベースのマイニング専用OSを利用したいユーザー向け。

NiceHashgaがThe Merge以降の最善の選択肢であることをこちらの記事で解説しています。

私たちのRedditページDiscordサーバーに参加して、The Merge以降の情勢についてディスカッションしませんか?

執筆:
Marko Tarman
MarkoはNiceHashのマイニングマネージャーであり、コンテンツ・クリエーターです。彼は最初のASICがリリースされる前の2012年にマイニングを始め、GPUでBTC・LTC・VTCからDOGEまでもマイニングするようになりました。彼の座右の銘は「問題が99個あったとしても、ライザーの不具合がすべての原因だ」です。