お困りですか?

今後の2度のビットコイン半減期に備える。変化を理解し、マイニングの利益を最大化しよう

ビットコインのマイニングは2009年の開始以来、長い道のりを歩んできましたが、今後予定されている半減期は業界に大きな変化をもたらすと考えられています。マイナーとして、今後の半減期がマイニングにどのような影響を与えるのか、そしてその将来について理解することは非常に重要といえます。

半減期

まず、半減期とは何か、そしてマイナーにとっての重要性について解説します。半減期とは、21万ブロック毎、約4年毎に発生するイベントで、これによりマイナーへのブロック報酬は半分になります。つまり、半減期のたびにブロックのマイニングに成功した際の報酬が減少しマイニングの収益性に影響を与えることになります。

最初の半減期は2012年にあり、ブロック報酬が50 BTCから25 BTCに減少しました。次回の半減期は2024年3月になると予想されており、ブロック報酬は6.25 BTCから3.125 BTCに減少します。その次の半減期は2028年になり、ブロック報酬はたったの1.56 BTCに減少します。

ブロック報酬が減少している一方で、ビットコインネットワークの総ハッシュレート (nethash) は増加し続けていることに注意が必要です。ハッシュレートの増加は、マイナー間の競争が激化していることを意味し、ブロックのマイニングが更に困難になっていることを示唆しています。


このグラフから、過去3年間のビットコインネットワークにおけるハッシュレートの上昇がわかります。出典:Blockchain.com

ビットコインマイニング収益性の減少要因

ビットコインの収益性を脅かす4つの要因があります。

  • 半減期 - 1日あたりのマイニング報酬が減少します。
  • マイニング難易度 - マイナーが増えることで競争が激化することは、マイニング報酬を分配するマイナーが増えていることも意味します。
  • ビットコイン価格 - ビットコインの価格は、マイニング難易度や日々の発行量と対照的に、上昇しなかったり直線的に下がることがあります。
  • 電気料金 - 電気料金が今後上昇することは確実です。

半減期イベントは確実に発生し、ビットコインマイニングの収益性にマイナスの影響を及ぼします。マイニング難易度、電気代、ビットコイン価格は上がるときもあれば下がるときもあります。これらは、収益性にマイナスの影響を与えることもありますが、プラスの影響を与えることもあります。

ブロック報酬が変わらなければ、マイニング難易度が下がったり価格が上がった場合に、マイニングの収益性は上がると予想されます。

また、ブロック報酬が変わらなければ、マイニング難易度が2倍になって、価格が2倍になっても収益性は変わりません。

NICEHASHでASICマイニングをスタート

2024年のビットコイン半減期後のマイニング収益性はどうなるのか

単純にブロック報酬が今までの半分になるため、瞬間的な収益性は今の半分になるのは間違いないでしょう。

しばらくすると、単純に需給関係から価格が上昇することが予想されます。ブロック報酬が低くなるということは、売り手側からの供給が少なくなるということです。

2024年の半減期以降も現在の収益性を維持するためには、ビットコインの価格はどの程度まで上昇すればよいのでしょうか。

ビットコインのブロック報酬が半分になれば、ビットコインの価格は今の2倍になるはずですが、これはビットコインのマイニング難易度が今と同じである場合のみ当てはまりますし、おそらくそうはならないでしょう。現在のネットワークハッシュレート増加予測に基づくと、2024年の半減期までにネットハッシュは約33%増加すると予想されます。これは、マイニング難易度も33%上昇することを意味します。したがって、ビットコインの価格が2倍になったとしても、ビットコインマイニングの収益性は33%低くなります。

半減したブロック報酬を均すためにビットコイン価格を2倍にして、さらにマイニング難易度上昇を均すために33%増加させて計算します。

ビットコインのマイニング収益性について、次の半減期を過ぎてネットハッシュが増加して以降も現在の水準を維持しようとすれば、2024年5月までにビットコインの価格は58,500ドル程度になる必要があります。

2028年ビットコイン半減後のマイニング収益性は?

2028年というと遠い未来の話に思えるかもしれませんが、ブロック報酬が1.56BTCまで減少するまでたった5年しかありません。

2028年までに、ビットコインのネットワークハッシュレートは、少なくとも400EHから800EHへと再び倍増すると予想されます。マイニング難易度も当然、それに追随して倍増するでしょう。

2028年の半減期以降も現在の収益性を維持するためには、ビットコインの価格はどの程度まで上昇すればよいのでしょうか。

上記と同じ計算をすると、報酬は再び半分になるため、ビットコイン価格は2倍になるはずです。

2024年から2028年にかけて現状通り上昇すると、マイニング難易度は2倍になる可能性が高いため、価格も2倍になる必要があります。

現在のマイニング収益性を維持するためには、2028年の半減後のビットコイン価格は23万ドル程度になる必要があります。

まとめ

現在の収益性は取り立てて素晴らしいものではなく、少なくとも2021年の強気相場より低いものであることに留意する必要があります。もし2021年と同様の収益を得たいのであれば、ビットコインの価格は上記の3倍は必要です。ビットコイン価格が、2024年に強気相場で18万ドル、2029年に強気相場で70万ドルになることなどを楽観的に期待できるのでしょうか?

注意事項:上記の仮定はすべて経験則に基づく推測であり、ASICデバイス自体の効率向上は考慮されていません。最新のASICはすでに最新の5nmプロセスで動作しているため、今後のチップ自体の効率向上は少ないと思われます。一方で、液冷はマイニングの効率を上げるでしょう。

上記の仮定はすべて純粋に経験則に基づくものであり、必ずしも正しいとは限りません。ご意見ご感想はフィードバックコメントまでお願いします。

執筆:
Marko Tarman
MarkoはNiceHashのマイニングマネージャーであり、コンテンツ・クリエーターです。彼は最初のASICがリリースされる前の2012年にマイニングを始め、GPUでBTC・LTC・VTCからDOGEまでもマイニングするようになりました。彼の座右の銘は「問題が99個あったとしても、ライザーの不具合がすべての原因だ」です。